スマートフォンを安全に使う6カ条
情報処理推進機構(IPA)は8月3日、7月のコンピュータウイルスや不正アクセスの届け出状況を発表し、急増するスマートフォンを標的にしたウイルスに注意するようユーザーに呼び掛けた。安全に利用するためのポイントを紹介している。
スマートフォンをアップデートする
脆弱性を悪用する攻撃を避けるために、販売元からOSのアップデートが提供された場合に、早めにアップデートすることが望ましい。アップデートの手順を確認、理解してから実行することが重要。(
スマートフォンにおける改造行為を行わない
iPhoneなどでは「Jailbreak(脱獄)」、Androidでは「root化」(root権限奪取)と呼ばれる行為で、ウイルス感染の危険性を大幅に高まる。
信頼できる場所からアプリをインストールする
iPhoneであればAppleの「App Store」、AndroidではGoogleの「Android Market」というように、アプリ審査を行っているなど運営元が信頼できる場所からアプリを入手すること。
Android端末ではアプリをインストールする前にアクセス許可を確認する
Android端末では基本的にアプリ審査が行われないため、インストールする前にアプリが求めるアクセス許可の内容を確認する必要がある。例えば壁紙アプリでありながら、電話帳や通話履歴にアクセスするための「連絡先データを読み取り」の許可を求めることがある。こうした不自然なアクセス許可や疑問に思うアクセス許可を求められる場合は、インストールを中止する方がよい。
セキュリティソフトを導入する
ウイルス感染の可能性を低減するためにも必要。2011年になってさまざまなセキュリティソフトが提供されるようになった。
スマートフォンを小さなPCと考え、同様に管理する
特に企業では重要。利用ルールやアクセス・保存などが可能な情報の範囲、紛失・盗難時の対応方法などを定めておく。端末管理(MDM)の仕組みでOSやソフトのアップデート、アプリや端末の機能などの利用制限を管理者が強制的できるようにしておく。