【姑息≠卑怯】誤用してる?多くの人が勘違いしている日本語の正しい意味

最近、若者言葉とか出てきてますが昔の日本語も知っておくと知識の幅が広がります。

71%が「姑息」を誤用 文化庁の国語世論調査 – 47NEWS(よんななニュース)

■71%が「姑息」を誤用 文化庁の国語世論調査

「姑息」を71%の人が誤用し、「声を荒(あら)らげる」という慣用句を「荒(あ)らげる」と間違える人は80%に上ることが15日、文化庁の10年度国語に関する世論調査で分かった。

「言葉遣いに関心がある」と答えた人は06年度調査より4ポイント増え81%に上ったが、「来れる」「食べれる」など本来正しくない「ら抜き言葉」を使う割合も増えた。文化庁は「言葉が変化していると感じる人も増えている」と分析している。

言葉の意味を尋ねる質問で、「姑息」を「一時しのぎ」と正しく回答したのは15%にとどまり、71%が「ひきょうな」と誤った。

■誤用しがちな日本語の正しい意味

今では多数派意見で意味が変わりつつあるので一概に正しい意味が正解とは限らない。

募金する

寄付金を集めること

※無償で金品を贈ることではない

憮然

失望したり驚いたりする様

※腹を立てている様ではない

恣意的

その場の思いつきによる物事の判断

※悪意を以てという意味ではない

にやける

色っぽい様子を見せること

※口許が緩んでにやにやすることではない

爆笑

大勢の人が笑う

※大笑いすることではない

たそがれる

日が暮れる 盛りを過ぎて衰える

※考え事をしてぼうっとすることではない

一姫二太郎

最初の一人は女の子、次に男の子が生まれるのが理想であること

※女の子一人男の子二人の意味ではない

性癖

性質の偏り

※性的嗜好のことではない

課金する

金を集める側が使う言葉

※金を払う側が使う言葉ではない

失笑

堪えきれずに吹き出してしまう

※思わず笑ってしまうことではない

姑息

一時しのぎ

※卑怯、ずるい などと誤用しがち

敷居が高い

相手に不義理などをしてしまい、行きにくい

※高級すぎたり、上品すぎたりして、入りにくい と誤用しがち

さわり

話などの要点

※話などの最初の部分 と誤用しがち

悪びれる

気後れがして、おどおどと卑屈にふるまう

※「悪びれない」「悪びれる様子もない」で「おどおどしたり、恥ずかしがったりしない」、つまり、何も気にすることなく平気でいる、という意味になる。

須く

当然

※全てと同じ意味ではない

世界観

世界についての見方

※その世界が醸す雰囲気のことではない

檄を飛ばす

自分の考えを広く伝える

※叱咤激励することではない

知恵熱

乳児期に発症する原因不明の熱

※頭を使い過ぎて発熱することではない

■誤用・誤読から変化した日本語

新しい(あたらしい)

元々は「あらたしい」と読む。
漫画のキャラクターでも「新」と書いて「アラタ」っていうやつがいました。

真逆(まぎゃく)

正式には「まさか」と読んだ

孫の手

「眞子(まこ)の手」の誤読が「まごの手」に、やがて漢字も「孫の手」に

出納(すいとう)

「しゅつのう」と読んでいた

だらしない

「しだらない」が「だらしない」に変化
「しだらない」の「しだら」は「ふしだら」の「しだら」

ところてん(心太)

古くは「こころぶと」、漢字で書くと「心太」
平安時代に「太」を誤って「天」と書いた辞書が出され「心天」に。
これから、「こころてん」や「こころてい」と誤読され、さらに「ところてん」と変化
しかし、後に漢字の誤りが正されて、もとの「心太」に戻る。
ところが、読みは変化したまま使われて、
その結果、現在では
「ところてん(心太)」

山茶花(さざんか)

「さんさか」が音韻変化したもの

■参考URL

語源由来辞典