【タイムマシン可能?】驚きのニュートリノ実験結果
これが本当なら過去に戻れるのか?
ニュートリノ実験の概念図
名古屋大などの国際研究グループが23日発表した、ニュートリノが光よりも速いという実験結果。光よりも速い物体が存在することになれば、アインシュタインの相対性理論で実現不可能とされた“タイムマシン”も可能になるかもしれない。これまでの物理学の常識を超えた結果に、専門家からは驚きとともに、徹底した検証を求める声があがっている。
ニュートリノとは?
ニュートリノ (Neutrino)
ニュートリノ (Neutrino) は、素粒子のうちの中性レプトンの名称。
概念が変わる!
「現代の理論物理がよって立つアインシュタインの理論を覆す大変な結果だ。本当ならタイムマシンも可能になる」
東大の村山斉・数物連携宇宙研究機構長
アインシュタインの特殊相対性理論
アインシュタインが、1905年に発表した特殊相対性理論では「物体は光速を超えることはできない」「光速に近づいていくと時間の流れが遅くなり、光速になると時間が止まる」「光速に近づいていくとその空間(長さ)が縮み、光速になると、空間が0になる」などの結論が導かれる。
質量のある物体の速度が光の速度に近づくと、その物体の時間の進み方は遅くなり、光速に達すると時間は止まってしまう。
光速で動く物体が時間が止まった状態だとすると、それよりも速いニュートリノは時間をさかのぼっているのかもしれない。
過去へのタイムトラベルも現実味を帯び、時間の概念すら変更を余儀なくされる可能性もある。
新たな一歩に
「別の機関による検証実験で、結果の正しさを確かめることが大事だ」
東大の鈴木洋一郎教授
「実験に間違いがないかと検証を繰り返したが、否定できない結果になった。公表することで他の研究者による検証や追試が進み、物理学の新たな一歩につながれば」
名古屋大の小松雅宏准教授