小型防水ライト「イーライト」の半端ない実力

2011年3月11日の震災から防災について取り組んでいるかたも多くいらっしゃると思います。そんな中、このライトを紹介します。いざという時に役に立つ小さいヤツですが値段もリーズナブルで一家に1台!いや一人1台?!

小型防水ライト「イーライト」
Petzl(ペツル)
「イーライト」
(税込み3885円)

地震や台風で停電した際の明かりやアウトドアに行って夜間に手元を照らすなどといった用途を想定していろいろと調べてみた結果、以下の条件を満たすヘッドランプが優れているのではないかという結論に至りました。

軽量でコンパクト

頭に付けて使用するので軽い方がいいのは当然であり、ムダにかさばる製品は荷物が増えてしまうのでNG。

防水性がある

小雨程度でも壊れてしまうようではいざというときに頼りなさ過ぎる

手袋などを付けていても操作しやすい

冬期の使用を考えると手袋をしたままでも操作できるほうが望ましい

1日5時間くらい点灯しても1週間以上連続使用できる

あまりにもバッテリー消費が激しいモノは使えない

長期間保管しておいても電池が切れない

いざという時に電池切れなどは問題外

一方「ちょっと手元を照らしたい」、「いざという時の明かりとして備えておきたい」という用途であるため、100メートル先を猛烈に明るく照らせたり100時間以上の連続使用ができる、といったものはオーバースペックなので不要としています。

上記の要望をクリアする「イーライト」


パッケージはこんな感じ。赤十字をモチーフにしたデザインになっており、いかにも「緊急時の備えに」といった印象になっています。


背面のスペックを見てみると輝度は16ルーメンとなっているので、遠距離や広い範囲を照らすことを重視した製品ではない点は注意が必要。


内容物はライト本体と保管用の容器、取り扱い説明書です。


手の上に置くとこんな感じで、非常にコンパクトであることがわかります。


電池を含めた状態での実測重量は約28グラムとヘッドライトとしては最軽量クラス。


実際に頭に着けてみるとこんな感じです。


製品の全体像はこんな感じ。


固定するためのバンドは伸縮性があり、キツすぎて頭が痛くなるようなことはありませんがフィット感が損なわれることもない絶妙なレベル。


留め具はホイッスルを兼ねており、緊急時にはこれで大きな音を出して助けを呼ぶことが可能。


「SOS(救難信号)」を表す世界共通のシグナルである「短音3つ、長音3つ、短音3つ」が書かれています。緊急時にはこれに従ってホイッスルを「ピピピ、ピーピーピー、ピピピ」と吹けばより正確な遭難信号となります。


平らな場所に置いて使うことも可能。


電池ボックスの裏の溝はバンドの留め具の突起とサイズが合わせてあるので特殊な工具がなくても簡単に開けてしっかりと閉めることができます。


電池ボックスのフタにはゴム製のパッキンが付いており水深1メートルまでなら水没させても問題なく動作します。なお、気温マイナス30度から60度までの環境でも使用可能なので、日本で使用する限りではほぼあらゆる状況に対応できます。


電源はボタン型リチウム電池2個を使用。販売元によると、液漏れや自然放電がしづらい電池なので、長期間保管したあとでも問題なく使えるとのこと。公証データによれば、10年間保存したあとでも点灯させることができるそうです。


連続使用可能時間は以下の表の通り。11メートル先まで照らせるエコノミーモードでは約45時間の照射が可能で、1日5時間使い続けても丸9日は使い続けられる計算。


フタを閉じた後はゴムバンドでガッチリと止められるので、カバンの中で容器から出てしまい勝手にスイッチが入って電池切れになる、という事故を防げます。


ケースの横には緊急時に使えるハンドシグナルのイラストが描かれています。両手を挙げると「SOS」、左手を挙げると「大丈夫だ、問題ない」となるので、いざというときのために覚えておくといいかもしれません。